この観光プランのおすすめポイント

「36ぷらす3」は、JR九州が2020年秋から運行を開始した新しい観光列車で、コンセプトは「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」。
列車は数日かけて九州をぐるっと一周しますが、曜日毎に好きなルートを1日単位で購入することができます。
クルーズトレイン「ななつ星in九州」に比べると手の届きやすい価格で贅沢な列車旅が味わえます。
「36ぷらす3」をデザインしたのは、「ななつ星in九州」「或る列車」などを手がけた水戸岡鋭治氏。黒い森をイメージしたというメタリックの車体は重厚感たっぷりで、見ただけでワクワクする列車です。
列車内は号車ごとに趣が異なり、個室の1号車は和モダンな空間、2号車はヨーロッパの特急列車のような洋風なつくりになっています。
3号車は個室のほか、ビュッフェが備えられています。
ビュッフェでは、列車オリジナル商品や“旅する九州酒”と題し、日本酒好きにはお馴染みの博多の「住吉酒販」がセレクトした九州各地の風土を感じられるお酒など、九州の魅力的な飲み物や食べ物を購入できます。
4号車のマルチカー(共用スペース)では、九州の文化や歴史、食など、“沿線の魅力を伝えるスペシャルムービー”を車内限定で上映。体験メニューや車内イベントなどの“コト体験”の会場にもなります。
5号車、6号車は座席タイプの客室です。
月曜日ルート(博多→ 長崎)
ランチのあと、列車は有明海を眺めながら長崎に向かいます。
途中60分停車する肥前浜駅は日本酒の蔵元が付近に数多く存在する駅で、「肥前浜宿 水とまちなみの会」のみなさんによるおもてなしがあります。
肥前浜駅駅舎内に日本酒バーをオープン、日本酒の飲み比べや特産品の販売を予定しています。
旅行プラン
「きっぷ」のみのプラン(5,6号車利用)
博多→長崎 料金 大人8,570円、こども6,430円
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ランチプラン(個室、座席より選択 博多→長崎)
個室メニュー ながおか “博多から西九州へ 味めぐり”(写真左)
料金 大人18,500円、こども15,000円
座席メニュー ながおか 西九州ごちそう弁当(写真右)
料金 大人13,500円、こども10,000円
ランチプランの予約はこちら
観光列車「36ぷらす3」の詳しい情報はこちら

長崎に泊まるなら、稲佐山からの長崎夜景観賞は欠かせません。
稲佐山の標高333メートルの山頂展望台からは、宝石をちりばめたような美しい1000万ドルの夜景が広がります。
長崎の夜景は2012年に開催された「夜景サミット2012 in 長崎」において、香港、モナコと共に「世界新三大夜景」に選ばれました。
稲佐山山頂の展望台は、2011年4月にリニューアルオープン。屋上全体に散りばめられた照明が光の空間を演出し、ロマンチックなムードを盛り上げます。
長崎ロープウェイのホームページはこちら
長崎の刺身はどれも獲れたてが多いから、脂がのった旨さだけでなく、新鮮な魚が持つ食感までを楽しめます。長崎の魚のうまいお店の情報はこちら
雑魚屋 長崎思案橋店
個室中心のスタイリッシュな空間でとれたての地魚を味わえるお店。
店内にはいけすがあり、五島灘を中心に広がる長崎の海から運ばれた魚が泳いでいます。
新鮮な長崎アジや活イカはもちろん、カタクチイワシ、ベラといった魚も刺身でいただけます。
創作料理は、活魚の姿づくりをはじめ、アジのなめろう、雑魚屋風たこ焼き、サザエの香草バター焼きなどこだわりの品々がそろっています。
雑魚屋のホームページはこちら

大浦天主堂は1864年にフランス人・プチジャン神父によって建立された日本最古の教会堂で、国宝に指定されています。
長崎居留地の中に在留外国人のために建設した教会堂ですが、ここで隠れキリシタンが発見されたことは、「信徒発見」として語り継がれています。
江戸時代、250年もの長い間代々キリストへの信仰を守り続けてきた隠れキリシタンと呼ばれる信者達が、教会ができたことでプチジャン神父に信者だと告白したことは、信仰の奇跡と呼べるかもしれません。

江戸幕府の倒幕に燃える幕末の志士たちは、当時唯一異国との貿易があった長崎で、鉄砲などの武器を調達します。
その武器類を提供して財を成したのが、遠くスコットランドから渡来したトーマス・ブレーク・グラバーです。
グラバーは1863年に長崎の南山手の丘に住まいを建設。
グラバーをはじめとするオランダの商人たちは、長崎に多くの洋館を残しました。
グラバー園は、こうした洋館(旧グラバー住宅・旧リンガー住宅・旧オルト住宅など)を丘の上に移築復元したものです。
グラバー園からは、長崎港を行きかう船や対岸の三菱重工の巨大なドックが一望できます。
丘の上にありますが、園内の動く歩道などを使えばどなたでも観光できます。

世界遺産の「端島(はしま)」は、長崎港から南西に約19㎞の沖合いに位置する島で、その姿から通称「軍艦島」と呼ばれています。
軍艦島は、明治から昭和にかけて海底炭鉱によって栄え、大正5年には日本初の鉄筋コンクリート造高層集合住宅が建築され、最盛期には5,000人もの人が住んでいました。
1974年、国のエネルギー政策の転換から炭鉱は閉山。今は廃墟となった高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶ島は、「明治日本の産業革命遺産」の 構成資産の一つとして、保護されています。
長崎港から各社の軍艦島上陸ツアーが運航されています(所要時間:約2時間半)。
軍艦島上陸ツアーの詳しい情報はこちら