この観光プランのおすすめポイント

その優美な姿から「貴婦人」の愛称で親しまれている「C571 SLやまぐち号」は、新山口を出発して湯田温泉や山口市、長門峡などを通過し、山陰の小京都・津和野までの約63kmの道のりを約2時間かけて走ります。
タイムトリップしたかのようなレトロな客車は、明治風・大正風・昭和風・欧風・展望車風と5タイプあり、どの客車もノスタルジーを誘います。
この観光プランでは、湯田温泉駅から津和野まで乗車します。
お弁当を買って車内で食べるのも楽しいですし、津和野に着いてからお昼にしてもいいでしょう。
SLやまぐち号は全車指定席で、指定席券の発売は、乗車日1ヶ月前の10時からです。
あらかじめ、JRみどりの窓口で指定席券を購入しましょう。
SLやまぐち号の詳しい情報はこちら

山陰の小京都と呼ばれる津和野は、城下町の佇まいを残す美しいまちです。
中心街の殿町通りには、藩校養老館跡、郡庁跡、津和野藩家老多胡家表門、カトリック教会など、江戸時代の趣ある建物が並んでいます。
通りに沿って流れる掘割には、白壁や並木の緑が映り込み、赤、白、金、黒など、色とりどりの鯉が優雅に泳いでいます。
歩いて散策できますが、津和野駅前からレンタサイクルを借りることもできます。
津和野の見どころを紹介しましょう。
太皷谷稲成神社
千本もの鳥居のトンネルが印象的な太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)。
日本五大稲荷の一つで、全国でも珍しく「稲成」と書きます。稲成としたのは「願いがよく成就するように」という思いが込められているそうです。
太皷谷稲成神社が鎮座するのは津和野の町を見下ろす霊亀山の中腹で、麓から本殿へは神秘的な雰囲気漂う「千本鳥居」の参道(263段の石段)を上ります。
少し上りが大変ですが、本殿からは、津和野のまちが一望できますよ。
お参りの際は、お供え物としてお揚げ(150円)を購入するのが作法だそうです。
津和野駅からは歩いて30分です。
酒蔵見学ができる古橋酒造
津和野町は清純な水と地元の酒米、そして気候に恵まれ、3軒の蔵元があります。
すっきり淡麗な味わいで女性にも人気が高い「初陣」の銘柄で知られる古橋酒造は、明治初期の創業の老舗の酒蔵です。
「初陣」などのお酒が試飲できるほか、酒蔵も見学できます。
こちらでは、古橋酒造オリジナルの「初陣あいす」をいただきましょう。
※写真はぐるたびより引用
さっぱりとした口あたりにほんのり地酒「初陣」風味のバニラアイス(アルコールは含まれていません)で、とってもおいしいです。
古橋酒造の隣には、自家製手打ちパスタのお店「アルチジャーノ」があります。
地元で採れる旬の野菜を活かしたパスタがいただけます。
アルチジャーノ
定休日 月曜日
営業時間 11:00~14:30
tel 0856(72)3365
安野光雅美術館
絵本画家、安野光雅(あんのみつまさ)氏の作品を集めた美術館です。
安野光雅氏は、絵本のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を受賞し、世界的に活躍している津和野出身の絵本画家です。
安野光雅美術館には、絵本や風景画などたくさんの作品が展示されています。
遊びごころあふれた美術館には、ロビーの壁には数字の魔方陣が刻まれていたり、昔懐かしい昭和初期の木造校舎を再現した教室があったり、美術館全体が安野さんの夢を込めた作品となっています。
安野光雅美術館のホームページはこちら
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山口市の瑠璃光寺(るりこうじ)は、大内氏が全盛の戦国時代に大内義弘の弟が建立しました。
瑠璃光寺の五重塔は、奈良の法隆寺、京都の醍醐寺の五重塔とともに日本三名塔に数えられ、檜皮葺き総檜造りの優美な姿は、室町時代中期における最も秀でた建造物と言われています。
瑠璃光寺五重塔は約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面葺き替え工事中で、令和8(2026)年3月までの間実施されています。
五重塔は現在改修の為、シートで覆われており見ることができません。
詳しい情報はこちら

瑠璃光寺五重塔などがある山口市市街の少し奥にある常栄寺(じょうえいじ)は、元は大内政弘が約500年前に建てた別荘で、庭は雪舟につくらせたものといわれています。
山林を背景に心字池や枯滝、立石を巧みに配し、雪舟の水墨画の世界を思わせる趣ある庭園です。
本堂に座って目の前に広がるお庭を見ていると心が落ち着き、嫌なことも忘れられます。
雪舟庭は禅味あふれる日本庭園の代表作として、国指定の史跡および名勝になっています。