この観光プランのおすすめポイント

高山寺(こうざんじ)は、京都市の北西にあり、紅葉の名所として名高い高雄山神護寺からさらに奥に入った山中にひっそりと建つ寺院です。
鎌倉時代の華厳宗の僧であった明恵(みょうえ)が開いた寺とされています。
日本最古の漫画とも言われる「鳥獣人物戯画 4巻」が有名で、国宝に指定されています。
鳥獣人物戯画は、平安時代の世相を反映して動物や人物を滑稽におもしろおかしく描いたもので、戯画の集大成と言われています。
石水院(国宝)にはレプリカが展示してあります。
また、高山寺は日本茶発祥の地と言われていて、日本最古の茶園があることでも有名です。
1994年には「古都京都の文化財」のひとつとして世界文化遺産に登録されています。

紅葉でその名が知られる高雄は四季折々の自然の美しさを堪能できる景勝の地です。
夏は京都市内より気温が3℃~5℃低いという涼が感じられる別天地。
もみぢ家は、高雄の老舗の料理旅館。
専用の吊り橋を渡ると清滝川の清流に張り出して作られた川床があり、せせらぎの音につつまれながら炭火で焼く鮎などの川床料理が楽しめます。
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槙尾山西明寺は、高雄の三尾の古刹のひとつとして知られる真言宗大覚寺派のお寺です。
境内には数百本のイロハモミジ(高雄モミジ)が植えられ、特に本堂西側廊下から眺める色とりどりの紅葉は格別です。
本堂は元禄十三年(1700年)に桂昌院の寄進によって再建された建物です。
堂内には、本尊の釈迦如来像(重要文化財)や千手観世音菩薩像(重要文化財)、愛染明王像など多数の仏像が安置されています。

神護寺は近くにある高山寺(世界遺産)と西明寺と合わせて「三尾(さんび)の名刹」と呼ばれています。
京都で一足早く見られる紅葉の名所で、見ごろとなる11月中旬、特にライトアップ時期は多くの人でにぎわいます。
いずれの寺院も歩いて行ける距離にありますので、それぞれの寺院を散策して高雄のもみじを存分に楽しみましょう。
神護寺の参道すぐそばを流れる清滝川にかかる高雄橋から見下ろす錦雲峡(きんうんきょう)は紅葉の絶景スポット。
石段を上っていくと、両側に真っ赤な紅葉が張り出していて、紅葉の名所であることがわかります。

化野(あだしの)念仏寺は、弘法大師空海が建立したとされるお寺です。
建立当初は五智山如来寺(ごちざんにょらいじ)という名の真言宗のお寺でしたが、鎌倉時代に浄土宗の開祖である法然上人が念仏道場としたことから、人々に「化野念仏寺」と呼ばれるようになりました。
時代を経るにつれ、無縁仏となった石仏は、明治時代に地元の人々の協力のもと、整備され祀られるようになりました。

哲学の道(てつがくのみち)は、南禅寺付近から銀閣寺まで南北に延びる琵琶湖疏水沿いの約1.5kmの小道です。疏水の両岸には桜が植えられ、春や紅葉の秋は多くの観光客でにぎわいます。
哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことからこの名がついたと言われています。落ち着いた風情の中に、茶店や小物の店もいくつかあり、地元のデートスポットにもなっています。