この観光プランのおすすめポイント

北山の麓の岩倉に位置する実相院は、黒くピカピカに磨き上げられた床に紅葉が映る「床もみじ」が有名ですが、青葉の時期にも濃い緑が映える「床みどり」も清々しい気持ちになれる美しさです。
時が止まったような静けさに包み込まれる見事な借景を堪能しましょう。
※床みどりを含む室内の撮影は禁止されています。

京都市左京区一乗寺にある詩仙堂(しせんどう)は、江戸時代の文人・石川丈山の晩年を過ごした山荘跡です。
現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺丈山寺となっています。
京都市中にありながら、喧騒から離れた一乗寺界隈の山裾にある詩仙堂は、豊かな自然が残り、四季の移ろいを楽しみながら庭園をゆったりと散策することができます。
庭園には鹿おどしの音が響き、静寂の中に安らぎを感じられます。
詩仙堂は、四季折々の景色や日本ならではの風情が楽しめる場所として、過去には英国王室チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が訪れたことでも有名です。

圓光寺は、左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院です。
「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれる池泉回遊式庭園は、牛を追う牧童が禅の悟りにいたる過程を十枚の絵に表した「十牛図」を題材にしています。
本堂からの眺める緑の世界は圧巻で、柱や鴨居を額縁に見立てると絵画のような美しさが際立ちます。
江戸の絵師 円山応挙はたびたび圓光寺を訪れて写生していたといわれ、寺には応挙の筆による「雨竹風竹図屏風」(重要文化財)が所蔵されています。
縁側に座ってじっくりと庭を眺めるのもいいですが、新緑の季節は庭の散策路をゆったりと散歩するのもおすすめです♪
圓光寺のホームページはこちら

妙心寺の塔頭「東林院(とうりにん)」は、沙羅双樹の寺として有名で普段は非公開ですが、沙羅の花が咲く6月後半に特別公開しています。
方丈前庭には十数本の沙羅の木があり、梅雨の季節に可憐な白い花を咲かせます。
沙羅双樹といえば、平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」で有名。
世の栄枯盛衰のはかなさを、沙羅の花が朝に開花して夕方には落花してしまう様と重ね合わせています。
沙羅の花を愛でる会の詳しい情報はこちら
京都市右京区花園妙心寺町64
特別公開期間 2023年6月12日(月)~27日(火)
拝観時間 9:30~16:00(期間中無休)
抹茶付拝観券 1,600円
tel 075(463)1334

嵐電嵐山から常寂光寺、二尊院と順に散策していくと、嵯峨野のいちばん奥まったところに祇王寺があります。
平家物語に出てくる祗王祗女の悲話が祇王寺の名の由来です。
仏御前に心変わりした平清盛に捨てられ、出家した祇王が妹の祇女と母親との三人で暮らしたといわれています。
夏の時期は、青もみじに若竹、そして苔の絨毯が織り成す幻想的な緑の世界が広がります。
境内では小さな鉢に入った様々な苔も楽しめますよ。
鯛匠HANANA
真鯛の薄造りを特製の胡麻ダレでいただく「鯛茶漬け」が人気のお店です。
厳選した真鯛と地元嵐山の農家から仕入れた野菜を使った繊細な料理を味わいましょう。
おすすめは「鯛茶漬け御膳」2,060円、「真鯛と九条ねぎのパスタ」1,850円。
京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町26-1
営業時間 11:00~
定休日 不定休(12月中旬~3月中旬までは水曜定休)
tel 075(862)8771

嵐電嵐山駅のすぐ目の前に広大な敷地を誇る天龍寺があります。
天龍寺の見どころは、夢想疎石がつくったといわれる嵐山と亀山を巧みにとり入れた池泉廻遊式庭園です。
約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、わが国最初の史跡・特別名勝に指定されています。
天龍寺は「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されています。