この観光プランのおすすめポイント

京都市の北に位置する、上賀茂神社。正式な名称を「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」といいます。神社のすぐ側には賀茂川が流れ、神社の裏手には山がそびえるなど、自然豊かな場所にあります。
春は境内全体が見事な桜で飾られます。一の鳥居をくぐり、二の鳥居に至るまでの一直線に伸びる参道の脇には、樹齢150年の紅八重しだれの斎王桜が花の枝を広げています。
二の鳥居を入り、立砂(たてずな)が盛られた細殿(重要文化財)を左に進むと「みあれ桜」も赤い花を咲かせています。

世界文化遺産に登録された真言宗総本山「東寺」。
平安京造営時に国家鎮護のために創建され、徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、高さ約55mで日本一高い木造塔です。
春の桜のシーズンに合わせて、境内のライトアップと金堂と講堂の夜間特別拝観が行われます。
春のライトアップでは「不二桜」と名付けられた八重紅しだれ桜が五重塔とともに美しく夜空に浮かび上がります。
夜間拝観開催期間 3月下旬~4月中旬

金閣寺の西側の衣笠山の裏手、原谷の丘陵地に広がる桜の楽園が原谷苑(はらだにえん)です。
原谷苑は知る人ぞ知る隠れた桜の名所で、4月上旬~下旬の間、公開されます。
北山杉や苗木・植木を育てている農家(村岩農園)が丹精込めて手入れした桜だけに桜の花には勢いがあり、4千坪の敷地は見事なしだれ桜が覆いつくされて桃源郷のようです。
苑には桜のみならず、黄色のレンギョウ、白のユキヤナギ、赤のボケ、ツツジや椿、シャクナゲ、スイセンなどが咲き誇り、訪れた人を楽しませてくれます。
原谷苑では、畑で取れた新鮮な野菜をふんだんに使った昼食がいただけます。
屋内での食事は要予約(tel 075(492)1963)です。
原谷苑のホームページはこちら

仁和寺(にんなじ)は昔から「御室(おむろ)御所」と呼ばれ、代々皇室から住職を迎えた格式高い門跡寺院です。
4月上旬~中旬、広い境内にはソメイヨシノやしだれ桜が競って咲き誇ります。
その中でも「御室桜」と呼ばれる遅咲きの桜の林は有名で、江戸時代から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われています。

大覚寺は、真言宗大覚寺派の本山で、正式名称を「旧嵯峨御所大覚寺門跡」といいます。
もともとは、平安時代に嵯峨天皇が皇后との新居として造営した離宮です。
境内の東にある大沢池は、平安時代に中国の「洞庭湖(どうていこ)」を模して造られた、日本最古の人工池です。
大沢池のほとりに立つ五大堂には、池に張り出すようにぬれ縁・観月台があり、ここから桜並木を眺めることができます。
大覚寺が「いけばな嵯峨御流発祥の地」となったのは、嵯峨天皇が大沢池の周りに自生していた美しい野菊(嵯峨菊)を手折って活けたことがはじまりとされています。

初代天皇の神武天皇を祀る橿原(かしはら)神宮は、明治天皇の命で1890年(明治23年)に創建されました。
記紀によると、神武天皇は45歳の時、宮崎から瀬戸内海を渡って大阪難波に上陸、その後生駒の豪族に行く手を阻まれ、南下して熊野に入りました。
熊野で3本足の「八咫烏」(やたがらす)に出会い導かれた神武天皇は、吉野の険しい山を越えて大和に入り、周辺の勢力を従え大和地方を平定しました。
そして紀元前660年の1月1日(新暦2月11日)、橿原宮で初代天皇に即位しました。
橿原神宮のホームページはこちら

吉野山には古来桜が多く、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集しています。
儚げで可憐な山桜が尾根から尾根へ、谷から谷へと山全体を埋め尽くしてゆきます。
シロヤマザクラは下・中・上・奥の4箇所に密集しており、”一目に千本見える豪華さ”という意味で「一目千本」とも言われます。
おのおの下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれており、例年4月初旬から末にかけて、下→中→上→奥千本と、山下から山上へ順に開花してゆくため、長く見頃が楽しめます。