この観光プランのおすすめポイント
銘茶の産地として有名な宇治は、平安時代には貴族の別荘地でした。
世界遺産の平等院は、光源氏のモデルと云われる源融(みなもとのとおる)の別荘跡地がお寺に改められたものです。
鳳凰堂と呼ばれる阿弥陀堂は、1053年につくられ、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された阿弥陀如来坐像が安置されました。
当時は、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。鳳凰堂は、極楽浄土をこの世に出現させたところとして、信仰を集めました。
鳳凰堂は10円硬貨、屋根上の鳳凰は一万円札の図柄としても知られています。
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南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山です。
枯山水の庭園も見事ですが、桃山時代の小書院を移した小方丈(国宝)は、特に趣ある佇まいで心が落ち着きます。
大方丈と小方丈は、合わせて130面を越える狩野派の襖絵で飾られています。中でも小方丈の虎の間の襖に描かれた狩野探霊の「水呑みの虎」は傑作として有名です。
南禅寺の境内には琵琶湖疏水の水路橋(水路閣)があります。
疏水は琵琶湖から水を引くための水路として1890年につくられました。
今も京都の上水道の水源として利用されていて現役です。
赤煉瓦のアーチを思わせる水道橋は、南禅寺の名所のひとつとなっています。
琵琶湖疏水が水運に利用されていたころ、疏水上に高低差のあるインクライン(傾斜鉄道)が敷設されました。
当時は船を台車に載せて、線路上を移動させて運搬していました。
蹴上(けあげ)インクラインの線路沿いには、ソメイヨシノやヤマザクラが植えられていて、春には満開の桜並木の中、線路沿いを歩いて観賞することができます。
八坂神社から円山公園を抜けてゆるゆると坂を上っていくと、京都を代表する寺院、清水寺に到着します。
清水寺では、春、夏、秋の3回、夜間拝観できる期間があります。
ライトアップされた清水の舞台は、圧巻の一言!
夜空に向かって放たれる青いレーザー光線が、ライトアップを盛り上げます。
春のライトアップは3月23日~3月31日に実施されます。
清水寺ライトアップの詳しい情報はこちら
嵯峨野トロッコ列車は、京都、嵯峨野を基点に保津川渓谷に沿って丹波亀岡に至る7.3kmをおよそ25分で結ぶ観光列車です。
カラーリングされたディーゼル機関車に引かれる5両編成の客車は、ノスタルジックなデザインに懐かしい木製の座席、5号車には窓ガラスを取り外した超オープン車両『ザ・リッチ号』が接続されています。
四季折々の保津川の表情を感じることができます。
嵯峨野観光鉄道の詳しい情報はこちら
渡月橋(とげつきょう)は嵐山の観光の中心で、桂川(かつらがわ)に架かる全長155mの橋です。
渡月橋から見る景色は、いつ訪れても京都ならではの四季を感じることのできる美しさを誇ります。
桜の満開時には、渡月橋から山全体が緑と桜のコントラストに彩られる美しい景色を眺めることができます。
時間があれば、渡月橋から桂川の両岸に広がる嵐山公園にも足を延ばして散策してみましょう。
仁和寺(にんなじ)は昔から「御室(おむろ)御所」と呼ばれ、代々皇室から住職を迎えた格式高い門跡寺院です。
4月上旬~中旬、広い境内にはソメイヨシノやしだれ桜が競って咲き誇ります。
その中でも「御室桜」と呼ばれる遅咲きの桜の林は有名で、江戸時代から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われています。
龍安寺は「石庭」が有名なお寺です。
わずか75坪の極端に抽象化された白砂の空間に15個の石を配置した石庭は、何を表現したものなのか、諸説あって未だ解明されていません。
有力な説としては「母虎が3頭の子を連れて川を渡ろうとするとき、1頭のヒョウが現れ母虎が目を離すと子の虎が食べられる。川を渡るにはどうすればよいか。その答えがこの石組みの中にある」といわれています。
「見る人によっていろいろな解釈が生まれてくる」という石庭を前にじっと座り、無心になってみましょう。
龍安寺は1994年、世界遺産に登録されました。
世界文化遺産に登録された真言宗総本山「東寺」。
平安京造営時に国家鎮護のために創建され、徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、高さ約55mで日本一高い木造塔です。
東寺にはソメイヨシノなどの桜が約200本あります。
その中でも最も美しく咲き誇る桜が「不二桜」と呼ばれる大きなシダレザクラです。
五重塔と並んだ姿はとても絵になる風景で、来た人の心を魅了しています。
東寺のホームページはこちら
京都の東南部に位置する世界遺産 醍醐寺は、桜の花で有名です。
春の彼岸に憲深林苑で咲き始める、かわづ桜をかわきりに、しだれ、ソメイヨシノ、山桜、八重ザクラ、そして、三宝院の大紅しだれと金堂わきに大山桜が咲き終わるまで約3週間、醍醐寺では様々な桜が咲き誇ります。
慶長3年(1598)の春、豊臣秀吉はここで盛大な花見を行いました。
江戸時代に淀川から酒や米を運ぶ十石舟が行き来した伏見濠川(ごうがわ)の両岸にはソメイヨシノヨノの桜並木があり、桜の時期はのんびり散策できる、知る人ぞ知るお花見スポットです。
濠川と宇治川が分岐する場所にある「伏見であい橋」は、2017年に大ヒットした映画「君の膵臓をたべたい」で、高校生たちの通学風景のロケ地となり、映画のポスターデザインにも登場しています。